本日、高校普通科の普通コース、特進コースの合同朝礼を行いました。

普通コースでは、コース主任から、現在三年生が受験や就職に向けて面接の練習や志望理由書の作成に取り組んでいることが伝えられました。いずれの場合、自分がどういう人間か、例えば自分の長所や短所を相手に伝えることが必要になってきます。一、二年生は現在その材料を作っている段階ですが、現在三年生が苦労しているように、自分自身を捉えることは簡単なことではありません。今日はそれを考えるヒントとして、運動部のキャプテン三名が大会に向けての決意表明をしてくれました。普通コースは部活動や習い事をしている生徒が多いことが特色です。彼女たちは厳しい練習と勉強を両立させるため、並々ならぬ努力をしています。自分の身近な人がこんなに頑張っているんだと気づくことは、自分も頑張ろうと思い長所を伸ばすことに繋がります。また長所と短所は裏表の関係にあります。自分の短所も、どうしていけばいいのか工夫することで、自身を成長させることができます。このように身近な人から刺激を受けながら自分を伸ばしていけるところが普通コースの良い所だと改めて実感できました。生徒たちにとっても、自分を見つめ直し、どこを伸ばしていけるかを考える良い機会になったのではないかと思います。

今日決意表明をしてくれたバレーボール部は来週11/12土曜日の春高予選決勝に、陸上部は今週11/5土曜日の熊本県高等学校駅伝競走大会に、バドミントン部は今週11/5土曜日から行われる熊本県高等学校新人バドミントン大会にそれぞれ出場します。生徒たちからは激励の大きな拍手が送られていました。

 

特進コースでは、数学科の先生の講話がありました。

先生は、ノーベル賞発表の時期が近づくと、必ずある生徒のことを思い出すそうです。それは「自分は将来ノーベル賞を取る」と宣言した生徒です。現在の受賞者は高齢の人が多く、その時自分は100歳近くになっているだろうか、と思いを馳せたことから連想し、人生100年と言われる時代に高校生活をどう送るかが大切だというお話へと広げられました。そしてノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏の「養殖のアユではなく、野生のアユになれ」という言葉を紹介され、恵まれた環境で、ただ与えられたことに満足するのではなく、自分の力でエサを探すような、主体的な生き方を身に付けていってほしいと結ばれました。ユーモアを交えた、優しいお人柄が滲み出たお話に、生徒達は熱心に耳を傾けていました。

二学期後半も勉学や学校行事で、ぜひ主体性を発揮できるよう願っています。